今、「スノーデン」という映画を観てました。
有名なのでご存知と思いますが、CIAやNSA(国家安全保障局)で仕事をして、その内情をアメリカ国民に訴えかけようとした人物です。

スノーデンは国家にとっては裏切り者かもしれませんが、ごく一般の人たちが、個人情報をどれほど赤ららに見られているかをアメリカ国民に打ち明けようとした人物です。
まだ映画の最初のところしか観ていないのですが、しょっぱなから驚きの連続です。
民間企業が運営している、フェイスブックやグーグル検索などはもちろんのこと、携帯電話通信記録や個人のパソコンのカメラ映像すら見れてしまいます。
そして、NSA用の検索システムがあって、グーグル検索のようなものですが、一般の国民は決して見ることができない、個人情報の宝庫のような検索システムです。
フェイスブックにどんな内容の記事を投稿しているかなどは朝飯前です。
一時期、ニュースで見たのですがアメリカの諜報機関が世界35カ国の首脳の電話を盗聴していた事件はまだ記憶に新しいところです。
参照「世界35カ国首脳の通話を盗聴していたアメリカ諜報機関に世界中から批難の嵐/ハフィントン・ポスト各国版 本日のスプラッシュ 10月25日」
URL:https://m.huffingtonpost.jp/2013/10/25/splash-1025_n_4161591.html
これと同じようなこと、あるいはそれ以上のことを、一般の国民に常時、行なっています。
その事に、驚いているのは私だけではなく、映画の主人公スノーデンも驚き、かつこんなことが許されて良いのかという疑問を持ちます。
情報の検索には自動検索システムが使われ、キーワード(例えば”ブッシュ”&”死ね”など)を検索ワードに入力すると、それについて書かれたフェイスブックからツイッターから、グーグル検索から、そして、その他様々な媒体から見つけ出してそれをチェックしています。
ありとあらゆる個人情報が膨大な数蓄積されていて、特定の個人の名前だけでその人の子供や子供が付き合っている恋人やその母親のことまで、瞬時に知ることができるシステムが構築されているのは映画とはいえ驚きました。
劇中のスノーデンも驚きと疑問を隠せない様子です。
こうして私がブログに書いた内容なども、もしかしたらチェックされているかもしれないという疑念を抱かずにはおられません。
すごい時代に私たちは生きているのだと思うにいたる内容です。
北朝鮮や中国ではそうした国家首脳などへの批判的な記事を書いたりしたら、即逮捕でしょう。そして思想犯の刑務所に入れられ、ひどい扱いを受けます。
アメリカだからまだ、情報を見る範囲にとどまっているのだと思います。
しかし、そのアメリカも、テロなどに関する発言には非常にデリケートになっていて、それに関連する事を書いたりすると、徹底的にその人物を調べ上げているようです。
これが自動化されていて、怪しい人物を日々監視しています。
スノーデンはアメリカ国家の裏切り者とした印象が強いかもしれませんが、実は、アメリカのこうした現状に対して大きな疑問を持っていた、普通の人なら誰しも持っ疑問を持ち、国民にその事を知らせようとした人物なのだと思います。
決して裏切者でも、悪人でもなく、普通の人間が思う事を思っただけです。
インターネットという便利な道具があり日々私も含めて、多くの方々は、慣れ親しんでおりますが、こうした危険もあるということは、覚悟してフェイスブックやグーグル検索、ツイッター、その他のウェブサービスを使わなければいけないと思いました。

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