終盤までどうなることかと、ストレスを感じながら結局最後まで観終わりました。
ラストの山場は、スノーデンが内部告発をしてアメリカから逮捕状が出て、アメリカは香港にスノーデンを逮捕するよう要請しますが、香港政府はこれを行わず、出国させます。
南アメリカに向かおうとしますが、アメリカ政府によってパスポートを無効にされたスノーデンは、パスポートなしでも受け入れるというロシアに向かいます。
それはまるで、香港政府、ロシア政府とも、アメリカの行き過ぎた諜報活動への抗議の意味もあったのかと、私は思ってます。
内部告発をしたスノーデンは、以前とは変わって、実にさわやかな顔をしています。
この映画の監督はオリバー・ストーン氏です。オリバー・ストーン氏といえば、ベトナム戦争を描いた「プラトーン」や同じくベトナム戦争を描いた「7月4日に生まれて」など、アメリカ政府には都合の悪い作品を作ってきた監督です。
また、この「スノーデン」も、アメリカ政府にとっては、都合の悪い映画です。それが理由かどうかはわかりませんが、初公開は2016年9月15日にロシアで行われています。
物語は、仕事を捨て自分の信じる正義を貫くという、映画終盤で状況ががらりと変わります。
この一つ前のこのブログの投稿で、スノーデンは優柔不断だ、と書きましたが、そうではなかったということです。
恋人のリンゼイ・ミルズも同じくロシアに渡ったとのことでした。
でもこういう映画を作ることができるのも、まだアメリカの中に、憲法で保障されている表現の自由を重んじている国民や政治家や高官がいるということで、まだアメリカは捨てたものではないと思います。
もちろん、CIAやNSAの高官たちにとっては、頭にくる出来事だったのは間違いありません。
でも、アメリカには民主主義が残っていて、こうしたCIAやNSAの諜報活動に疑問を抱く国民や政府高官がいるということだと思います。
話題がパソコンから外れっぱなしですので、少し書かせていただくとすれば、フェイスブックやツイッター、ユーチューブ、グーグル検索、ブログ、など他にもありますが、それはもしかすると、国家の安全のためという名目で、見られているという事を覚悟して使わなければならないという事でしょうか。
私もそうですが、パソコンがないと仕事ができない、こうしてブログも書くことができないので、完全にパソコンやスマートフォンの使用を止めるわけには行きませんが、情報収集されているかもしれないという事は忘れないで、でも臆する事なく、使ってまいりましょう。パソコンは便利な道具です。

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