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母のアルバム

ある日、母から一冊のアルバムが送られてきました。
そのアルバムには、「ありがとう。お元気で。さようなら。」と書いてありました。
アルバムの中には、私の幼い頃の写真が所狭しと貼ってありました。私が、物心つく前の写真もあり、どれも懐かしいものばかりです。
でも、気になるのは母のメッセージです。
なぜ、「さようなら。」と書いてあったのでしょうか?
母は、時折心境が不安定になる事がありました。
私も、この頃はうつ状態になる事があり、精神面で不安定になる事があったと思います。
なぜ、母がこのようなメッセージを残したのか、それを考えると、私の心のバランスが崩れていきました。
わたしは、母が死んでしまうのではないかと、不安にかられました。
それを何とか否定したいという思いで、アルバムを破ってしまいました。このままアルバムを持っていたら、本当に想い出になってしまうのではないか、と思いました。
子供の頃の、貴重な、二度と手に入らない、母が一生懸命作ってくれたアルバムを破ってしまうなんて、狂気の沙汰です。
今、同じ状況ならば、破らなかったと思います。精神科へ通院して、お薬をもらい、以前に比べて随分安定してきたからです。
しかし、その当時は、母のメッセージに翻弄され、追い詰められてしまいました。
いま、当時の私の心境を思うと、本当にギリギリのところだったと思います。今は、当時に比べて、生きるのが楽になりました。
昨日、母のアルバムの事を思い出して非常な後悔の念がわき上がってきました。いても立ってもいられなくて、Facebookやブログに想いをぶつけました。
母はその後、しばらくして精神的に入院しました。その後、今も通院しながらですが、昔に比べて安定してきたと思います。きっと母も、以前は生きるのが大変だったろうと思います。
私も今も、精神科に通院しながら生活しています。
母も私同様、場所は違えども、同じ精神科に通院してくださっているということで、どれだけ心強いか分かりません。
母も75になりました。少なくともあと10年は元気でいて欲しいと願っています。

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